10/24

朝、腕時計のアラームで目が覚めた。

そう、今日はロスへ向かう日なのです。

列車はエメリビル発7時35分のサンホアキンズ 、その連絡バスは6時55分フェリービル発である。


5時40分にかけた目覚ましでとりあえず目を覚ましたが
さすがに眠い。

10分ほどベッドで目を覚ます努力をしてやっとシャワー
を浴びに行く。
   
そして身支度を整え、フロントへ向かった。
鍵を返す時に、コーヒーとパンがあるよ、と言われたが時間がないのであきらめ
るしかなかった。

すでに時間は6時半になろうとしていた。
あと25分しかない。   
   
さて、ホテルから目指すフェリービルまでは1キロちょっ
とだろうと見積もっている。

もし違う方向のバスに乗ってしまうと取り返しがつかないので、最初から走るつもりだった。

 

ところが・・・なんか思ったよりフェリービルは遠い
どうやら1.5キロはありそうだ。

ちょっとあせってきた。
ほとんど歩かず、ず〜っと走らなければ間に合いそうになくなってきた。

重い荷物を抱えて走るのは暑いし、汗もふきだしてくる。

それでもなんとか6時50分過ぎにかろうじて到着、無事にバスに乗る事ができた。

それにしてもあたりはまだ真っ暗だ。
すでに7時近くになろうとしているのに。   
   
バスも発車していよいよサンフランシスコともお別れです 。

バスはベイブリッジを通り、オークランドへと入っていくと間もなくエメリビル駅に到着した。


今日はエメリビルからベーカーズフィールドというところでバスに乗り換えてロスまでというスケジュール  である。                            バスもアムトラックのバスなのでこれもすべて料金を払う必要はない。

ほんとはこのエメリビルからはコーストスターライトに乗ってロスまで行けるので、これを使うつもりだったのだが、これだとエメリビル8時2 5分発で、ロスに着くのが夜の9時15分。

しかしこのサンホアキンズからバスに乗り継ぐルートだと、エメリビル7時35分発でロスにはなんと夕方3時55分には着けてしまうの
だ。 
   
なぜこんなに差があるのかはわからないが、夜に着いてから宿探しは危ないので 当然サンホアキンズを使う事にした。
   

駅では15分ほど待時間があったので、友達に国際電話をかけてみることにした。

今回はシティバンクのカードを使えばかけられるようになっていたので前回のよ
うな問題はなかった。

料金も1秒1円なのでわかりやすい。
ちょうど今は日本時間では日曜夜の9時過ぎのはず。
こちらはまだ日曜朝7時過ぎ、タイムマシンのようだ。
   
      
電話してみると・・・かかりました!
しかし彼は私がアメリカにいるという事を忘れてしまって
いるようで、いきなりバイクレースの
ネタバレな     話題を振ってきた。

もお〜、日本に帰ってからゆっくり見るはずだったのに!

ついでなのでサッカーの日本対タイ戦の結果も聞いてみたら、日本が3ー1で圧勝したとの事。

そうなのか〜、とにかくこっちには日本のニュースなどほとんど入ってこないから浦島太郎になったみたい。
   
それにしてもアメリカから日本にいる人と話ができるなんてすごいな〜と思って
しまうのでした(笑) 


さて、ようやく列車が到着、さっそく乗り込みました。

しかし今回乗るサンホアキンズは、今までの大陸横断列車とは毛色の違う列車のようです。

比較的短距離(といっても400キロくらいはあると思うが)の列車のせいか、
室内がカジュアルな造りになっています。

まさに日本の特急列車のような感じです。
大陸横断列車のように、窓に紫外線カットのシールドが貼られてないので、室内も明るくてこちらの方が好感が持てました。

車窓の方は地平線のかなたまで続く畑が主体で、そのへんはアメリカらしさがありますが、けっこう日本の車窓に近い景色もあり、ちょっと懐かしい感じ。

サンホアキンズ号

        

そしてこのサンホアキンズ最大のポイントは食堂車?でし
ょう。

昼近くになり、サンドイッチでも買おうと最後尾の車両に
行きました(この列車は4両しかない)

最初、この列車にはスナックバーだけしか付いてないと思 っていたのですが、実 はこの4両目は半室食堂になっていたのだ。

それで、朝も食べてないことだし、ちょっと奮発してみよ
うかと思い、食堂で食べることにしました。

                      
   

しかしこの食堂、メニューが安いのです。

一番高い牛ステーキセットを注文したけど$7.5でした。
もちろん今まで食べてきたステーキに比べると小さいのですが、でも全体の量は十分で、かなりコストパフォーマンスが高い食事になりました。

スナックバーでなにか買っても、ジュースまで含めたら$6くらいにはなるし、それに比べたらこっちの方が全然良かった!
   
しかもここのウェイトレス?のおばちゃん(黒人)がとっても親切だった。
また今回も英語しゃべれません作戦を使ったおかげもあるが、とにかく親切にしてくれた!
最後には
「いい旅しなよ〜」と笑顔で手を振ってくれた(嬉)

サンホアキンズの半室食堂車


そして列車は1時25分、終点のベーカーズフィールドに到着した。

ここからバスに乗り換え約2時間半のバスの旅である。
バスから見るベーカーズフィールドは、どの家も広い庭があり、道路も広く、緑も豊富な町という感じで、住むには最高!という感じだ。

たぶんこういう町は治安も良いのだろう。
アメリカに住むなら、というか日本に住むにしてもこういう町に住みたいものだ。
   
さて、バスはすぐにハイウェイに乗り、だいたい100キロくらいのスピードで走り始めた。

意外とそこそこ車が走っていて、それ以上出したいけど出せないといった道路状況だ。
まわりは荒涼とした岩山と荒れ地が続いている・・・・

途中知らぬ間に1時間以上寝てしまった。
やはり朝早く起きた時はどうしても途中で眠くなってしまう。
   

そしてようやくロス市内に入ってきた。

チャイナタウンを抜けるが、ロスの地理はさっぱりわからないのでどこを走っているかわからない・・・が、チャイナタウンを抜けるとすぐに終点のユニオンステーションだった。
   
ホッとするのもつかの間、さっそく宿探しをしなくては。

とりあえずサンタモニカにあるユースに電話してみる、が 、電話がかからない。

何度かかけ直してみるがやはりダメなようだ。

そこで他のところにも電話するが、かからなかったり宿泊料が高かったりでいいところがない。

ロスは、一つの街から次の街までの距離がかなりあってしかも基本はバス移動なのでかなりめんどくさい。

バスも行き先がよくわからないのであまり乗りたくなかった。
   
でも、このユニオンステーションから歩いていけるところ
といったらリトルトー
キョーくらいだ。

そうなるとまたあの安宿くらいしか思い浮かばない。       でもどうやら選択肢はそれしかなさそうだった。  


途中ホームレスが異様にいっぱいいる道を通り(今回の旅で一番危なそうな道だった)1時間後、私ははあの安宿の前にいた。

部屋が空いているか尋ねると空いているとの返事。
しょうがない、ここにしよう。
たしかに部屋は良くないがなんといっても一泊$20。
今から他のところを探す気にはなれなかった。
   
チェックイン後、ヤオハンへ晩めしを買いに行ったが、そ
こで日本料理屋を発見
したので、
念願のカツ丼を食べた(笑)

味は日本とあまり変わらなかった(当たり前か)
    
その後旭屋書店に行くとサッカーダイジェストがあり、日
本対タイ戦の詳報を載せていた!
でも、ビニールがかかっていて立ち読みできない(泣)
めっちゃ見たい〜、でも日本では420円の本がなんと$
8.9もする。

しかし悩んだあげく誘惑に負けてしまった。          でもこれで今夜は退屈せずに済んだのでした。
   
                                    

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