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さて、朝です。
 
目を覚ますと、そこはデンバーのすぐ近く。
今回、デンバーでも降りて一泊する予定だったんだけど、
雪という話を聞き、今
回は断念しました。
 
でも、実際デンバーにつくと、雪はすでに解けていたのか
、見当たらなかった。
気温もシカゴと変わらないくらいで、これなら泊まってっ
ても良かったなあ。
 

さて、デンバーを過ぎるといよいよこの列車最大のポイントであるロッキー山脈越えです。

列車はトロトロと山の斜面を登っていきます。


 しかし景色は・・・・たしかにいい景色なんだけど、思っ
たより凄くないように感じた。
  
たま〜に人家も現れるし、山に囲まれているせいかイマイ
チ視界が開けない。
視界が開けるという点では最初に乗ったコーストスターラ
イトの方が上だ。
退屈しているうちに、急激に眠気が襲ってきて、30分ほど寝てしまった。
 
でも、途中に10キロもあるトンネルをくぐっているはず
なので、寝たのはほとんどトンネルの中でしょう。


さて、目が覚めてみると、山を下り始め、そしてついに川
の流れに沿って走り出
した。

この川は有名なコロラド川だそうで、さらに下流に行くと
グランドキャニオンに
流れ込む。
 
さっきのロッキー山中よりもこっちの方が断然いい景色だ。




しかも、この川はこのあと4〜5時間も線路に沿い続けたのである。

川の両岸はミニグランドキャニオンといってもいいような感じに削られていて、
これもまた日本では見ることのできない景色だろう。
 
そして、高速道路らしきものも時々並走してくる。                                   やはりこのへんで道を造るならこの川沿いがいちばんなのだろう。

しかし、アメリカというのは安全意識が日本より足りないのかどうかわからないが、とにかく危なすぎる。

道や線路は、ものっ凄い崩れやすそうな崖の真横につくっているにもかかわらず
、ほとんど落石対策はしていない。

すこし柵を立てたりはしてるが、そんなものでは防ぎようもないような巨大な岩がいくつも崖に埋まっている。 

 

実際、線路の横にはあきらかに上から落ちてきたであろう巨大岩が
ゴロゴロ転がっていた(^^;
 
さらに、ラウンジカーの上の窓には
放射線状にひび割れがあるし( ̄。 ̄)
 
これは、銃弾が窓に当たったか、上から落ちてきた石が当たったか、どっちかだな。

 

そして、夜。 
今日はダイニングカーでディナー。
 
そうそう、ディナーはカーアテンダントに予約しないとい
けないんだけど、この
カーアテンダントがとてもいい人!
おそらく20代で、とても好青年。

しかも、少しだけ日本にいたことがあるらしく、ちょっと
だけ日本語を喋れる。
私を見ると、変な日本語で話しかけてくる(笑)
 
やっぱりアメリカ国内じゃあ日本語喋る機会ってほとんど
なさそうだもんね。
日本人相手に日本語喋るのがとってもうれしいっていう感じでした。
 
  
さて、ディナー。 
そこで今度は夫婦と、一人旅のおっちゃん、いずれもアメ
リカ人と一緒に相席。
  
そして、後ろの席には日本人の若いカップルが座っていた。
この列車に乗っている日本人はどうやら自分と彼らだけのようだ。
たぶん彼らは寝台に乗っているのだろう、この列車に乗っていて日本人を見たのはその時が初めてだった。
 
男は今流行の金髪にひげという感じ。
女はふつうの大学生という感じ。
 
ところで、アメリカ人から見たら、日本人が金髪にしてる
のってどう思ってるん
でしょう???
 
アメリカ人のまねしやがって、似合ってねえんだよ!ぐら
い思われているのかな??
 
 
 
ディナーも終わって席に戻り、車窓を見てみるとまだ例の崖が続いているのにビックリ!
岩が落ちてこないことを祈りつつ眠りにつきました。
 
                                   

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