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寝たり起きたりを繰り返しているうち、朝になったので顔を洗いに行きました。 この列車、一つの車両にトイレが4つもついていて、さらにそのうち2つはドレッシングルーム兼用になっててそこそこ広いのです。 |
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顔を洗い終わるとさっぱりしたので、展望車に行きます。 すると窓の外にはすごい景色が! |
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そう、まるでディズニーランドのビッグサンダーマウンテンのような岩山をジグザグに登っていってるのです。 そして、その山を越えると一気に視界が開け、遠く10キロくらい離れた湖まで、視界をさえぎらず草原が続いてて、とても開放的。 |
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そして反対側の車窓は雪をかぶった山がすぐ目の前。 まわりには道路もなく、本当に自然の真っ只中で、日本では絶対にお目にかかれない景色でした。 しかもその山の中でちょっと問題があったらしく、1時間くらいずっと停車していました。 こんな山の中で故障だけはカンベンして。 |
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問題も何とか解決したようで、列車は再び走り始めます。 そうこうしているうちに夕方になり、隣の席の彼が降りる駅になりました。 今度E−MAIL送るね! と言って握手して別れる。 列車が発車する時、写真を見せてくれた奥さんとクルマに荷物を積んでいるのが見えます。 列車の中でのできごとを話してるんでしょうか!? |
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このあたりになってくると、車内も空席が目立ち始め、展望車もさみしくなってきます。 外も暗くなってきたので座席に戻る。 そこで、前の座席に座ってた日本人のおばちゃんと話をしました。 このおばちゃんは20年くらい前からこちらで暮らしているとのこと。 |
もちろん日本語が通じます。 シアトルに住む娘さんが、たまには列車でいらっしゃい、と、列車のチケットを取って送ってきてくれたのだそうです。 しかし列車はこの時点で3時間半も遅れていて、おばちゃんは御立腹。 加えてやはり夜はあまり眠れなかったらしい。 娘さんもどうせなら寝台とってあげればよかったのに。 でも寝台はかなり高いらしい。 |
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そして列車はポートランド到着。 ここでさらに多くの客が降りる。 シアトルまではあと4時間。 客が減り、ガランとしてきた車内ではみんな座席を独り占めして寝ている。 私も座席を横に使い、ちょっと体を休めました。 |
そしていよいよシアトル到着! いや〜、長かった。 結局3時間半の遅れはそのままで、着いたのは夜の12時。 宿も決まってないのにどうすんだよ〜、このまま夜中のシアトルをさまよって撃たれるのか、オレは。 ところがここでなんとさっきのおばちゃんが車に乗っていきなさい、と声をかけてくれた。 しかも娘さんの旦那さんがユースに電話までしてくれてベットを確保してくれた。 いや〜、ありがとうございます!!! 無事にユースに着いて、お礼を言って別れました。 今回のユースは地球の歩き方にとてもきれいと書いてたとこです。 なんとか受け付けも済ませ、部屋に入ると誰もいない。 これは一人部屋か、とちょっと嬉しくなっていると、ガチャ、と音がして部屋には外人二人が入ってきた。 ゲゲっと思ったがとりあえずあいさつする。 一人はアメリカ人で山登り好き。 もう一人はイギリスから。 それにしてもこのイギリス人かっこいいな。 絶対年下だろうけどめちゃ大人っぽいな、とちょっとコンプレックス。 その日は疲れていたので、さっさとシャワーを浴び、(シャワーはまあまあきれい)寝ました。
がっ、途中寒くて目が覚める。 そう、毛布をもらっていなかったのです。
毛布は1ドルで貸してくれるのですが、受け付けの時は気がつかなかった。 この日は結局、持ってきてたありったけの着替えのシャツ等を体にかぶせて寝ました。 たぶんまわりの二人はなんじゃこの日本人は!?と思った事でしょう。
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