10/12

さて、今日は念願のアムトラック初体験の日です。

とりあえず駅まで行かなくてはなりませんが、昨日駅から歩いて来たので、道には自信があります。

駅までは1キロちょっとのはずだし大丈夫、とリトルトーキョーの中を歩いていきます。      

ところが・・・・ある通りにさしかかると右か左かどっちに行ったらいいのかわからない。

列車の発車まではあと30分くらい。


これはまずいな、と思って近くで歩道を掃除していたおねえさんに聞いてみる。

しかし、"Excuse me?”(すんまそん)と声をかけただけで                                   I can't speak English”(ワタシえーごしゃべれませ〜ん)と即答される。

教会の前だったので、どっか違う国からきた人なのか、もしくはスペイン系なのかわからんが、   とにかく英語は喋れないみたい。

でも、駅の場所くらいは知ってるだろうと思って、聞いてみたのですが、どうやらそれすら知らないもよう。  

しょうがないので、多分こっちかな?と思う方向に歩きだしてまもなく、横の駐車場の中に      おっちゃんがいるのを発見。

そこでおっちゃんに聞くと、なんと逆方向!   あやういところでした。

そこで戻る時にまたさっきのおねえちゃんと遭遇。

あら、逆だったのね、みたいな顔をしてたので、こっちもきまりわるそうに、はにかみ笑顔で対応。

そして、歩いて10分ほどで駅に到着。       それにしてもロスは暑い!               たぶん30度近くはあったでしょう。
    
      
今回乗るコーストスターライトはアムトラックが力を入れて売り出している列車ということで、他の  列車よりサービスが充実しているらしい。 

駅は改札もないようで、一応チケットをちらちら見せながら通るが、他にはそんな事をやってる   人はいない。

        

                           出発を待つコースト・スターライト

とりあえず案内板を見ながらホームへ行くと、止まってました、でかい列車が。

この列車は寝台車と座席車が4両づつ、さらに食堂車と展望車、荷物車がついています。

しかも、オール2階建て編成。

 

               

日本の駅のホームと違い、アメリカのホームはほとんど線路と同じ高さなので、いっそうデカく見えます。

乗客は踏み台を使って乗り降りします。

さて、私は普通の座席車。

各車両の入り口にはそれぞれ乗務員が立っています。

一人一両体制かよ〜、すげえな〜、と思いながら歩いていると、どうやら座席車に到着。

そこで乗務員にチケットを見せると、高速の英語を喋りながら上の階を指さしたので、たぶん、お前の座席は二階だ、みたいな事を言ったんだろうと思っていると、さらに座席の希望を聞いてきたので、ここは迷わず海側の席を選びました。

さて、車内に入ると中は日本のグリーン車のようです。   座席はとっても広くて、リクライニングの角度もかなりあり、さらに前の座席との間隔がめちゃ広い。           フットレストはもちろんレッグレストまでついていて、これなら寝るのも楽かも!?

とりあえず荷物を棚に乗せて、駅で買ったソルトブレッドなるものを食べてみました。  その名の通り、生地の中につぶつぶの塩が入っているだけです(笑)

そして、これまた見たことないアメリカのジュースを飲んでみました。    

       が、これが・・・ま、マズい( ̄。 ̄)


やはり素直にミネラルウォーターにしておけばよかったと反省。                                  パンの方はシンプルな味ながらも悪くない味♪


そうして食事をしていると、となりの席にはアメリカ人が座ってきました。

う、うそ、始発駅からもう相席!? と思いながらも、とりあえずそのまま食事を続けました。

そして発車時刻。

ところが5分過ぎても発車する気配がありません。

     ユニオン・ステーション内



アムトラックは遅れるとは聞いてましたが、早くもか、とちょっと驚き。

結局15分ほど過ぎてから発車。 しかも発車のベルなどはなく、突如動きはじめました。

発車してみると、そこは列車は列車。

動きが日本と違うという事はありませんが、やはり車窓はアメリカ。                     日本とは違った機関車や貨車などが止まっていて、なかなか興味深い。
    
そうこうしているうちにちょっとしたきっかけがあって、隣のアメリカ人と話をしました。
彼は自転車レースに参加するため、ロスに来たとのこと。

歳は、たぶん30代だろうと思われます。

日本の事で知っている事を聞いたら、東海村の原発事故の事を言ってました。  ちなみに小淵首相の事は知らないそうです。         

一応英語はちょっとしか喋れないよ、と言ったのですが、彼はかまわず光速の英語で次々と喋ってくる。

わかるところとさっぱりなところがあって、わかったのはたぶん全体の10%くらい。            でも、今回持っていった電子辞書がけっこう役立ちました。

3000円くらいの安いやつなんだけどね。      わからない単語があったら、彼にスペルを打ってもらいました。

でも、彼と話をしてるだけでは間が持たないので、展望車に出かけることに。                 展望車は上の方にも窓が付いているので、さすがに明るい。

実は、座席車の窓は紫外線カット用に黒い色が付いているので、展望車に比べると迫力が落ちます。

それに展望車の一階にはスナックバーがついていて、軽食類をいっぱい売ってるので、食べ物には困りません。                         だからけっこう展望車にいる時間は長くなりがちでした。

    
お目当ての車窓ですが、期待していた海岸沿いの風景は北海道あたりの海岸を走っているのとあまり変わらないかな、という感じで、ちょっと物足りないかも。

しかし、サービスはやはり特別なものがありました。

シルクハットにコートを着たエンターティナーが乗り込んでいて、子供達に風船 をサービスしたり車内でクイズをやったりと、彼は大人気でした。

さて、そうこうしているうちに夜になり、食堂車で夕食としゃれこみます。   メニューを見ると、ビーフステーキ$15、ポークリブ$14などだったので、 ちょっと節約しようと思い、パスタ$11にしました。

         がっ、これが大間違い。

当然麺が出てくると思っていましたが、出てきたのはなんと

            マカロニ。

アメリカのパスタってマカロニのことだったんかい( ̄。 ̄)


        しかもなんか・・・・マズイ(笑)

      マズいくせに量は多いので最悪。


    
こんなことならあと$3出してポークリブにしとけばよかった。                           なんか、近くでステーキやリブを食べてる人の皿を見たらめっちゃでかいし。
    
次の列車では
二度とパスタは頼まん!と心に決めつつ支払い。

しかし、ここでまたアメリカ社会の面倒事、チップの支払いがあります。

チップをそのまま手渡ししようとしたら、一緒のテーブルで食事したおばちゃん が、そうじゃなくて、テーブルの上に置いておけばいいのよ、とアドバイスしてくれた。

そこでまわりの人がしてるように、ナプキンでチップを隠し、終了。

      いちおう$2置いたけど、高いよな〜。

こちとら現在無職なのにチップ払ってるわ、みたいな。

まあこれもアメリカを旅する以上しきたりみたいなもの。                             文句も言えませんね〜。

そしてそろそろ寝る時間。

しかし、寝やすそうだった例のシートですが、やはりシートはシート、2〜3時間で目が覚めてしまい、 熟睡はできません。

そのうちお尻も痛くなってくるし。

それに、トイレに行く時に隣の彼を起こさないといけないのがちょっと申し訳なかったな〜。         でも、彼も眠れないのか、けっこう起きていたみたい。

そして、あまり疲れが取れずというか、疲れ倍増状態で朝になりました。 

                           

    つづく      もどる      トップ